おすすめイラスト本『「ごちゃごちゃ」した絵の描き方』TAO(著)

イラスト技法書
タダノ
タダノ

描き込みが多いイラストってどうやって描くんだ~~~?

…と、悩みつつ本屋さんをうろつき始めて数分で出会ってしまった。

この表紙の濃密さに引き込まれてしまった。

表紙のタイトル文字が頭に入ってこなくても伝わってくる「ごちゃごちゃ」感。

「描き込みが多いイラストは情報量が高い」と言われますが、この著者のイラストを見るとその言葉がよく理解できます。

描かれている物ひとつひとつがアイコンとして機能し、違和感なくそれぞれが絵全体のストーリーを支えているのが凄いです。圧倒的。

本の第一章では、表紙イラストのメイキングを細かく解説しています。CLIP STUDIOの手順も併せて載せているので、お絵描きソフトに慣れていない方にはとても分かりやすい内容です。

本書の中盤からは、「ごちゃっ」とみせるための描き込み方や、アイデアの出し方、ヒントなどポイントを押さえながら幅広く解説されているので、すぐに自分のイラストに反映させることができる実践的な内容だと感じました。

実際の物体、モチーフの描き方のコツにも言及されているので、背景のための描き方としてだけでなく、単体で主役になるようなアイコン、素材イラストの作り方としても応用が利きそうです。

また、著者のTAOさんは大の猫好きだそうで、背景を描くにあたってのネコチャンの描き方だったり、違和感のない配置の仕方だったりを数ページに渡って取り上げています。これでステルス猫も描ける!

まとめ

  • イラストを描く方、猫好きな方におすすめの一冊
  • 描き込みに必要な量、内容、質が何なのかが分かる
  • 世界観を重視したイラストが描きたい絵描きは必読

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