“並行読書法”という読書の方法があります。
これは、複数の本を同時期に読むやり方です。
この方法のメリットは、読書の習慣付けや、気分転換になる等の効果があることです。
しかし、ただ無我夢中で読み漁るのも悪くはありませんが、自分の中での読書のルールを決めておくことをお勧めします。
読書に対してのマイルールを持つことで、本の内容の混乱を避け、理解度を深めることの手助けになります。
1.同時に読むのは同ジャンルか別ジャンルか
同ジャンルの場合
- メリット:そのジャンルに対しての知識、理解を深めることが短時間で捗る
- デメリット:どの著者の主張か、どの本に書いてあることかを把握しながら読まなければならない
参考書や技術書などの専門的な知識を早く身に着けたい場合に有効的な読み方です。
同時に同じ種類の本を読み進めると、その分野に関して理解度は深まりますが、内容の混乱が生じる恐れがあります。
同じテーマの話であっても、著者一人ひとり違う主張であったり、他の人とは異なった考え方を書いている場合があります。
それらの考えを比較しながら読み進めるのは、読書初心者にとっては負担が大きいかと思いますので、本を読み慣れた中級者以上の方にお勧めの読書術です。
別ジャンルの場合
- メリット:種類の違う内容に触れることで、気分転換になる
- デメリット:それぞれを読み切るのに時間がかかる
ずっと同じことを考え続けるのは集中力をたくさん使いますし、疲れちゃいますよね。
しかし、例えば、ミステリー小説を読んでいる同時期に美術図鑑を読むなど、本のジャンルを別々のものにすると、脳の別分野を使うことになるので、気分転換になります。
当然ながら、複数の本を同時進行で読むことになりますので、一冊を集中して読む場合と比較して時間が多くかかります。
2.同時に読む冊数を決めておく
同時期に読む本の冊数は、自分の能力の範囲内を考えて決めましょう。
一度に50冊、100冊読むのは並みの人間には難しいでしょう。
自分が本の内容をしっかり把握できる範囲で、なおかつ自分の生活スタイルを考慮して考えなければなりません。
また、電子書籍でしたら端末一つあれば事足りるでしょう。
紙の本の場合、あまりに厚い本であったり、あまりに多い冊数の本を持ち歩くのは大変です。
本を持ち運びやすくするため、文庫本や新書などの比較的簡単に読めるものを選ぶとよいでしょう。
3.時間の使い方を考える
その時々のご自身の気分で読む本を選択することは素敵なことですが、
朝の通学、通勤時間に読む本はこれ、
夜寝る前に読む本はあれ、
もし病院の待ち時間などのスキマ時間ができたらそれ……など、自分の行動パターンを考えて読書スケジュールを立てると、行動にメリハリがつき、しっかりとした読書時間を確保できます。
まとめ
普段本や文章を読み慣れていない方にとって、一冊読み切るということはとても大変な作業です。
私自身は超飽き性な性格ですので、本を読む際は基本的に別ジャンルを並行読みして三日坊主対策をしています。
新しい習慣を身に着けるためには、継続力と、その環境作りが必要です。
もしご自身が飽きっぽい性格だったり、本の冊数をとにかく多く読みたいなどの気持ちがありましたら、ぜひこの読書術がおすすめです。
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